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反抗期ってなに?


■反抗期って何?
 10代前半から、中盤にかけて、「思春期」「反抗期」という言葉があてはめられるようになります。
 それまでは、素直に言うことを聞いていたのに、反抗期になってしまって、親の言うことを聞かない…
 そんな嘆きを持っている保護者の方は多い事でしょう。
 また、いわゆる反抗期の年代を過ぎ、「あの頃は、なんであんなに親の言うことが素直に聞けなかったんだろう?」と思っている人も多いのではないかと思います。
 ことほどさように悩ましい反抗期。いったいなぜ起こるのでしょうか?
 ブリタニカ国際大百科事典小項目辞典では、反抗期は、幼児期に意地をはったり、親の言うことを聞かなかったりする第一次反抗期、青年期の初期か、それに先立ってふさぎこんだり、他人に対し攻撃的になったりする時期を第二反抗期としています。
 私たちの考える反抗期は、この「第二次反抗期」が一般的ですが、それよりももっと前に、反抗期はあるのですね。
 反抗期とは、社会的、または対人的に攻撃的になる時期を指すようです。年代はある程度一定ですが、それも人によって違います。また、「反抗期はなかった」という人もいますね。
 どうやら、「第一次性徴」「第二次性徴」のように必ず起こるものではなく、個人差があるようです。

■反抗期はなぜ起こる?
 反抗期は、その影響が多かれ少なかれ、ほとんどの人が通過する人生の時期です。
 その特徴は、人に対し攻撃的になったり、または干渉や交渉を避けたりする、というもの。
 この反抗期は、なぜ起こるのでしょう?
 反抗期がなぜ起こるのか、ということについて、「これだ」という理由を特定することはできません。人により、様々な理由で起こります。
 が、その中でも大きな理由のひとつは、「自我の確立」であるとされます。
 第一次反抗期、つまり、幼年期には、自分と他人を区別することができるようになります。
 赤ん坊の時期には、ほとんどの場合、快・不快の感情しかなく、感情の表現も他人のまねであることが多いのですが、成長するにつれ、自分と他人はちがうんだ、ということがわかるようになります。
 すると、「自分はこうしたい。でもそうならない」ということについて、反抗するようになります。
 たとえて言うなら、向かい風の中歩くようなもので、反抗という、力のいる手段を取ることで、自我を成り立たせようとするのです。
 この時期は、小学校などの年代になるといったん収まったように見えます。自我を確立したのち、愛情を得たい、または、集団として所属したい、という気持ちが強くなるため、と言われています。
 教育学の世界では、「ギャング・エイジ」と呼ばれる時代で、グループを作り、その中にいることで安心感を得ます。ですので、この時期は反抗的な態度はあまり強くありません。
 これが、10代前半になって、なぜ再度反抗期が起こるのか?
 個人差はありますが、10代前半、つまり、小学校で言うと4年生頃から、抽象的な処理能力が高まってきます。
 抽象的な処理能力とは、具体的なモノ(たとえば、ミカン)だけでなく、抽象的な概念(ミカンも、リンゴも果物の1つ)が理解できる、そんな力です。
 抽象的な思考力がついてくると、「自分らしさとは何か?」「自分はどのようにして存在しているのか?」という、いわゆるアイデンティティー(自己同一性)に関する疑問や不安が生まれてきます。
 人と同じや、人の言うことを聞いていると、自分自身が守れない。そんな顕在的、潜在的な不安を強く持つようになります。
 そんな時に、「自分らしさ」を確立するための手段の一つが反抗なのです。
 なぜなら、10代前半の年代では、まだ自分を証明するようなものがないことが多く、また、大人の言うことについて、同じ立場で反論することはできません。
 ですが、そこで相手が正しいと認めてしまうと、自分らしさを侵されるような、そんな感覚を持つようになります。
 つまり、反抗期とは、「自分らしさ」を求める行動のひとつなのです。