Skip to content

大人の反抗期?!


■広年齢化する反抗期

 現代社会の中で、反抗期の時期は伸び、そして広がっていると言われています。
 いわゆる、高年齢での反抗期です。
 これまで、反抗期は一般的に、10代に特有のものであるとされてきました。ですが、現代ではそれが、20代、そして30代へと広がっている、と言われています。
 それは、なぜなのでしょう?
 私たちの社会はかつて、大人と子供を明確に区別していました。大人に対しては、経験と、社会システムが権威を与え、反抗期は、大人を中心とした社会システムへの反抗でもありました。
 ですが、現代社会では、もはや年齢だけでは「大人」と呼べなくなっています。いつから、どのように社会の成因となるのか、それが非常に不明瞭になっているのです。
 そのような中では、成人になるための、いわば通過儀礼のような経験を経ることが難しくなっています。
 通過儀礼は、その体験をすることで社会の中で一人前と認められ、責任を持つための儀式などを指しますが、現代の日本で、例えば成人式がそのような行事であると考える人はいないでしょう。
 そのような機会がなくなっていることは、どんな年齢になっても、自分自身の居場所を社会の中に確定できず、いつまでたっても大きな子供のような状態に人々を置くリスクを生んでいます。
 自分の存在に対する不安を常に抱えながら、社会の中で確固たる地歩を築けない、そんな人たちが増えているのです。
 青年期の反抗期は、自我の確立のためのものです。それは、反抗をすることで社会のルールに触れ、そして、反抗での対立の中で、自我を確立していくのです。
 その機会が減っている現在、社会との摩擦や接触の中で、自我を確立することが難しい人が増えています。少し前に、「アダルト・チルドレン」という言葉がはやりました。そして今、そのそうはさらに広がりを見せているのです。
 では、どのように対応したらよいのでしょう?
 これは、社会の問題である以上、端的で速やかな解決策はありません。ですが、あなた自身がどうなのか、そして、周囲の人がどうなのかを、考えることはできます。
 大切なことは、皆、自分と同じだ、と思わないことです。